海外で子育てをしているときに困ったことや悩んだこと、ありませんか?

私は、わからないこと、困ったことだらけでした。
ただでさえ、わからないことがいっぱいの子育てなのに、
それが言葉も通じない、知り合いもいない、助けてくれる人もいない海外で…

私よく頑張ったな…と思います。
私は子供もそれなりに大きくなって、ある程度子育ても終わりに近づいてきたので
今だからわかる、対処法を当時を振り返ってご紹介します。
今現在、海外で子育てしている人はまだ知らない帰国後のこと。
これをやっておかないと大変だよ!っていうこと満載。
あのことも、このことも…と語ることが多すぎて(笑)めちゃくちゃ長くなってしまいました。
一気に全部読むのは大変かもしれないので、必要なところだけ目次をクリックして読んでみてくださいね。
我が家の駐在の歴史
私は、子供が1歳、4歳の時に初めて中国に駐在することになりました。
駐在することが決まったのは、その8か月ほど前。
子どもはまだ5か月と3歳でした。
その2か月後、夫が先に中国入りしたので、引っ越し準備もほぼすべて私一人でやることに。
ただでさえ大変な、乳幼児期の子供を二人抱えての引っ越し準備は、当時の記憶がないくらい…大変でした。
気が抜けたのか、中国に着いた2日後に高熱を出してしまい、はじめての思い出が「意識もうろうとしたまま点滴を受ける」というもの。

でも、これで終わりではありません。
今まで、中国への家族帯同者はいなかったので、本来であればいろいろ現地のことを教えてくれる前任者の奥様などいない状況でした。
お買い物ってどこですればいいの?
日本人のママたちと、どこで知り合えばいいの?
中国語って、どこで習えばいいの?
1元ってどれくらい?などなど、わかることが一個もない状況でのスタートでした。
時は流れて、約5年後。
次はアメリカに赴任することが決まりました。
子どもは1年生と4年生。
また1からのスタートです。
今度は英語…

英語が全く話せない私は、不安しかありませんでした。
もしかしたら今まさに海外駐在が決まって、当時の私が不安に思ったこと、困ったことにぶち当たっている方がいるかもしれません。

でもね、困ったことってこれだけじゃないんですよ。
海外で暮らしている間も、帰国が決まった後も、そして、日本に帰国した後も、大変だったことっていっぱいありました。
なので今回は、私だけではなく、友達や知り合い、子供たちにもインタビューして、
実際に海外に子供と暮らして困ったことと、解決するためにやってみたことをご紹介します。
100パーセントすべて解決するわけではありませんが、ちょっとだけ先の「困ること」を知っていると対処しやすいですよね。

少しでも参考になればうれしいです。
お悩みナンバーワン!現地の言葉になじめるのか
駐在が決まってすぐ、まず悩みのクライマックスがやってきてるのではないかと思われるくらい、
現地の言葉になじめるかというのは誰もが思う大きな悩みの一つです。
これは、子どもの年齢が高くなるほど、悩みは深くなります。
中国の時は、子供の言葉についてはそれほど心配せずにその日を迎えました。
中国語を習う場所が全くなかったのと、

語学どころではなかった…
というのが正直なところです。
そして、1歳、4歳で現地のインターナショナルキンダーに入園したので、私の知らない間に中国語も英語も幼稚園では困らないくらいにしゃべれるようになっていました。
さらに、中国には日本人学校があるので、中国語が喋れなくても子供たちは全然困りません。

私は、中国語を習いに行きましたが、漢字とイラストを描いて店員に見せると大体通じました。
ただ、ぼったくられないようにだけ注意が必要です。
駐在前・駐在中・帰国後にやっておいたほうがいいこと【英語編】
今回は、特に英語について、駐在前・駐在中・帰国後にやっておいたほうがいいこと、気を付けたいことを表にまとめてみました。
駐在前 | 駐在中 | 帰国後 | |
---|---|---|---|
子ども | 「子どもは英語が自然に話せるようになる」なんてことはありません。 本物の外国人と話す機会を作ってあげましょう。 短期間でも、英会話スクールやオンライン英会話に通うことで、本物を見てもびっくりしません。 |
赴任したらすぐに英語の授業が始まります。 最初の半年~1年は、なるべく毎日現地チューターか、オンライン英会話で、英語漬けにしたほうがいいです。 帰国後受験を考えているなら、英検は絶対取っておきましょう。 |
年齢にもよりますが、帰国後何もしないとアッという間に英語を忘れます。 最悪記憶からも「英語」というものがなくなります。 せっかく苦労して覚えたきれいな発音の英語を維持するには、なるべく毎日英語に触れておいてください。 |
ママ | ママの英語は、子どもの英語の後で大丈夫。 何とかなります。 |
子どもの学校が落ち着いたら、オンライン英会話や、現地教会やチャーチなどでやっているESLなどに通って知り合いを作りましょう。 | 何もしなければママももれなく、きれいさっぱり忘れます。 子どもと一緒にオンライン英会話で、英語を維持しましょう。 |
表を見てもらうとわかりますが、英語に関しては子ども優先です!

だって、子どもは学校で勝手に覚えてくるでしょ?
なんて言っちゃだめです。
年齢にもよりますが、ただでさえ日本のお友達と別れて、ナーバスになっているのに、さらに知らない言葉を話す集団の中に入れられた「自分」を想像してみてください。

すごくツラくないですか?
子どもだって同じです。最初は何を言っているのか全然わかりません。
大人よりも頭は柔らかいし耳もいいので、「慣れ」てきますが、対等に話せるようになるまで、

対等というのは、相手は複数人で、全く気を遣わずネイティブスピードでぺちゃくちゃおしゃべりをしている中に入って、自分もぺちゃくちゃおしゃべりをする。
さらに、面白いことを言って笑わせたり、ツッコんだりできるようになる。
というのが「対等」です。
少なくとも、3年くらいかかると思ってください。
駐在前にDVDなどで英語に触れていたとしても、DVDの中で英語を話しているのは、トラやウサギじゃないですか?
DVD
DVDを見て子どもは、英語を話す人がいることを頭では分かっていても、現地の本物の外国人ばかりの中に急に入れられるとびっくりしてしまいます。

なので、なるべく英会話スクールなどで「本物の外国人と話す機会」を作ってあげてください。
それだけでも、かなり違うと思いますよ。
家の近くに、子ども用の英会話スクールがない、とか、駐在前で忙しくて通わせることが難しい場合は、子ども専用のオンライン英会話スクールがおすすめです。
駐在中でも使えるオンライン英会話スクールをまとめた記事はこちらから↓
駐在前に英語をしっかり習いたい、という方には、こちらのサイトもおすすめです。
【英語が困った編】我が家の場合
中国駐在よりも大変だったのは、アメリカ駐在でした。
実は、日本人学校に通わせている割合が一番少ないのがアメリカなんです。

赴任したらすぐ、英語で授業が始まると思ってください。
我が家が中国から帰国してアメリカに行くまでの約8か月の間にやったことといえば、
- 公文の教室で英語をやる
- DVDをひたすら見る
という、たったこれだけ。
周りに英語を教えてくれる教室が公文しかなかったからです。

でも、中国の幼稚園で英語は毎日習っていたし、何とかなるんじゃないかと思っていました。
実際、下の子が現地小学校に入学したのは1年生の時だったので、まだ英語も簡単だし、先生もやさしく教えてくれます。
同じクラスに日本人はいませんでしたが、エイゴ人(と子供たちが言っていた)のお友達はやさしくお世話をしてくれました。
問題は上の子。
中国のキンダーでは英語を使っていましたが、その後日本人小学校に入学したので、英語と接することはほぼありません。
入学当時小学校4年生で、勉強も難しくなっていきます。

先生やお友達が言っている単語のほとんどが、早すぎて聞き取れない、もしくは聞いたことのない知らない単語だったそうです。
そして、これは今思い出しても涙が自然に出てしまうくらい悲しいことだったのですが、
入学早々、日本人の女の子にものすごくいじめられました。⇒参考記事:駐在妻ってめんどくさいよね
ニコニコしてやさしくしてくれていたと思っていたその子は、
うちの子が英語がわからないことを知りながら、笑顔でほかのクラスメイトに「英語で悪口」を吹き込んでいました。

話がそれてしまいましたが、ちょっとでも英語が話せていたら、もう少し違ったスタートになっていたのではないかと、今でも悔やまれます。
赴任前は「外国人と話すこと」に慣れておこう
英語に関しては、本当に「できるだけ日本にいるうちにやっておいたほうがいい!」と声を大にして言いたい。
日本にいるうちに、ペラペラしゃべれなくてもいいんです。
ただ、英語を話す外国人に慣れておくことが重要です。
近くに、「外国人講師の」子供英会話教室があれば、そこに通わせるのが一番です。
なぜ、外国人講師かというと、やっぱり外国人に慣れる必要があるから。
英語ペラペラを目標にするのではなく、怖がらずに外国人と交流ができる、というところまでを目標にするといいと思います。

当時の私のように、近くに英会話教室がない場合は…
当時はオンライン英会話などはまだ主流ではなく、特に子ども向けのオンライン英会話教室を探すことはできませんでした。
でも、今は本当にいい時代です。
たくさん子ども向けのオンライン英会話教室がありますよね!
選び方の注意としては、海外でも時差を気にすることなく利用できるところを選んでください。
というのも、赴任したからと言ってすぐに英語が喋れるようになるわけではありません。
なので、日本でやってきたことを海外でも継続して続けられると安心ですよね。
海外でも時差を気にせず利用できる子供英会話教室をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください!
時間やお金に余裕がない場合、子供を優先させましょう。

お母さんの英会話は赴任後落ち着いてからでも大丈夫です。
赴任中、最初の3か月はオンライン英会話で短期集中特訓がベスト
もし、日本でオンライン英会話をしていたのであれば、しばらくは継続してください。
何もしないまま赴任した場合、海外でも使えるオンライン英会話を週3回以上やっておくか、日本語が少し話せるチューターを探すといいと思います。

うちは、最初の3カ月週3回アメリカ人のチューターに来てもらって、それ以外の日は日本人が主催している英語キャンプやDVD、アメリカのテレビなどで毎日英語に触れる生活を送りました。
その後、2年くらいは週1~2回チューターに来てもらって、学校の宿題などを見てもらっていました。
よく、子どもは柔軟だから自然に英語がわかるようになるといわれますが、

そんなことはありません。
子どもはすっごく頑張ってる・英語が話せなくてもいいんだよ
もちろん、大人よりも早くわかるようになると思いますが、子供たちは毎日必死に言葉のわからない世界で頑張っています。
うちの子たちがよく言われて傷つく言葉が

いいよねーアメリカに住んでいたから英語話せて。
という言葉です。
特に上の子は小学4年生からだったので、英語が聞き取れて喋れるようになるまでには、ものすごいストレスの中、かなり努力をしてきました。

「自然に話せるようになったんじゃない!めちゃくちゃ努力したんだ!」って言われますが、ほんと全くその通り。
本当に毎日頑張っているので、疲れているかな~、ストレスが溜まっているかもしれないな~と感じた場合は、家で無理に英語をやらなくても大丈夫。

英語をお休みしたっていいんです
英語が喋れるお母さんに多いのですが、

家でも日本語禁止!
とか極端なことをしてしまうと子供の心が壊れてしまいます。
家では、日本語を忘れないようにするためにも、心を休める場にするためにも、日本語で生活してあげてほしいです。
英語圏に住んでいても、英語が話せないまま帰国する子だって実はすごく多いんです。

話せなくても、かなりたくさんのインプットはできています。
焦らないでゆっくり、駐在生活を楽しんでください。
駐在生活で得られるものは英語だけじゃありません。
現地校の宿題対策
小学校高学年になってきたら、学校の宿題が難しくなってくるので、永住もしくは、長くアメリカに住んでいる日本人の大学生チューターを探して教えてもらうのがおすすめ。

彼らは自分たちも英語で苦労してきた経験があるので、とても親身になって教えてくれますよ。
アメリカ人チューターより料金も安めです。
帰国後に備えて英検を
そして、英語に慣れてきたら英検は絶対に取っておいたほうがいい!

駐在3年くらい、小学生であれば、できれば準2級までは取っておいたほうがいいです。
帰国後、たとえ英語を忘れてしまっても、「英検」という資格さえ持っていれば、受験や就職でも有利に利用することができます。
できれば、英語圏にいる間に2級・準1級そして1級にチャレンジしてみたいですよね!

うちの子たちは、小6・中3で準1級を取得して、中高一貫校の特別推薦枠で入学することができました。
ただ、2級からは独学では難しいかもしれません。
というより、独学で2級以上を勉強するのはとても効率が悪いので、短期間でいいのでスクールを利用しましょう。
帰国後の英語保持が一番難しい…
帰国後、年齢にもよりますが、小さい子ほどあっという間に外国語は忘れてしまいます。
下の子は、1歳から4年間、朝7時半から夕方5時までキンダーで中国語漬けの毎日だったので、ほぼネイティブといっていいくらい中国語がペラペラでした。
その後、アメリカに6年間住んでいたので一切中国語とは触れずに過ごしてきた結果…

本当に見事に、きれいさっぱり忘れていました。
実は、帰国後入学した中学校の第二外国語は中国語を専攻したのですが、
中国語が苦手で全然しゃべれなかった私でさえ覚えていた簡単な単語すら、忘れていたことに衝撃を受けました。

そんなこと言っても、ちょっとやれば思い出すんじゃない?
と思いますよね。
思い出すどころか「聞いたことない」とまで言うんですよ。
記憶から抹消されているレベル。
脳の中に一片たりとも残っていないレベルで忘れます。

覚悟しましょう(笑)
英語に関しては、帰国生が半数以上の学校に入学したので、普通の中学生、高校生より格段に英語の授業が難しいです。
中学生なのに、シェイクスピアの原書を読んで感想文を英語で書く。といった宿題が出ていました。

英語はレベルごとにクラスが分かれているので、うちの子のクラスでは日本語は一切使いません。
でも、やっぱり語彙力は低下するようで、「聞くことはできる」けど「しゃべるときに英語に詰まる」そうですよ。
せっかく苦労して話せるようになっても、使わなければあっという間に忘れてしまいます。
語学は覚えるより維持するほうが格段に難しいというのを実感しています。
英語保持のハードル
- 子どもの英語力が高すぎて、普通の英会話スクールじゃ物足りない
- 納得できる英会話教室が近くに見つからない
- 帰国子女の英語保持教室が近くにない
- 帰国子女専用のスクールは費用がものすごく高い
帰国後インターナショナルスクールに通わせたいと考えている方も多いでしょう。
ただ、インターナショナルスクールに通わせるには、お金もかかるし、そもそも近くにありませんよね。
そこでおすすめしたいのが、オンライン・インターナショナルスクールGlobal Step Academyです。
ちょっと前からかなり人気が出てきて、インター入学も難しくなっているそうなので、入れたらラッキー!
上の子は今、某大学の理工学部に通っていますが、大学の英語の授業って自分の通っていた高校に比べたらものすごく簡単に思えるらしいですよ。

さらに、いくつかの授業では、理系科目ですが英語で説明されることが多いそうです。
その英語で単位を落としてしまう子も少なくないそうなので、やっぱり英語はできたほうが何かと有利ですね。
涙が出ちゃう…相談できる人がいない
この悩みに関しては、私も本当に悲しい思い出がたくさんあります。

上の子をいじめた女の子のお母さんから、実は私もいじめられていました。
そこの州自体に日本人はたくさんいましたが、わが子が入った学校は日本人がほとんどいません。
相手は駐在歴4年の、その学校の中では一番の長老です。
私は、アメリカは初めてだけど、その前に中国駐在が4年半あったので、それが気に入らなかったようです。
さらに、うちの夫の仕事が、彼女のご主人の仕事の関連会社ではないことも、いじめてもいい理由の一つだったんじゃないかなーと思います。

関連会社であれば、問題になっちゃいますもんね。
多分、暇だったんでしょうね。
刺激を求めていたのかもしれません。
親子でいろんな人に悪口を言って回っていたそうです。
しばらくして、なんか彼女が言うほど悪い人じゃないのでは?と思ってくれる人が増えていって、
そこからは親子ともども形勢逆転していったのですが、
赴任直後の何もわからない、不安な時期だったので、子供と一緒に帰国することばかり考えていました。
赴任前はネットで情報収集を
そんな悲しい時期を支えてくれたのが、実はネットで知り合った友達です。
当時、mixiというソーシャルネットサービスで知り合った一人が、たまたま近所に住んでいた方だったんです。
赴任前から、いろんなことを教えてもらいました。
友人は、私たち親子をいじめていた彼女らと同じ会社だったので、いろいろ対策を考えてくれ、力になってくれました。
彼女のおかげで友達も増え、周りの誤解も解けて、最終的にはとても楽しい駐在生活を送ることができました。

ただ、彼女がいなかったら、私たちはどうなっていたかわかりません。
日本国内の転勤でも、友達を作ることってとっても難しいですよね。
私が赴任した当時はmixiくらいしかありませんでしたが、
今ではFacebookもTwitterもInstagramもありますよね!
Instagramはキラキラしすぎて辛かったら、Twitterで毒を吐いてもいいと思います。
もし今、相談できる人がいなくて困っているのなら、

私でよければお話し聞きますよ!コメントください。
Twitter:@tomoka_6u6b
Twitterでは全く役に立たないことばかりつぶやいていますが、もしよかったらのぞいてみてください。(案外恥ずかしい…w)
小さい子は注意!日本語を忘れてしまう問題
小さいうちに海外駐在した子に多いのが、日本語を忘れてしまう、ということ。
漢字が書けない、とか、作文が苦手、文字ばかりの本を読むのが苦手という子も目立ちます。
うちの下の子も、中国語はネイティブレベルだったので、
パパ的(ダ)アイちゃん(アイちゃんのパパという意味)と言い出したり、
中国語と英語で曜日は言えても、
日本語で今日は何曜日?と聞かれても答えられない…(今でもホームビデオで残っています)ときは、

本当に焦りました。
また、英語圏への駐在者に多いのですが、
英語に力を入れるあまり、日常でも日本語禁止にするなど偏った学習をしてしまうと、
気づいた時には日本語が話せない…という状況になってしまいます。
英語圏の国に永住して、日本に帰ってこないのであれば全然いいのですが、
案外多いのが、

駐在期間は3年しかないので、その間全力で英語しかやらせない!
という方。
本当に気を付けてください。
私の知り合いは、それで帰国後大変なことになりました。
帰国子女枠で、それなりに良い私立中学校へ入学したものの、
全く日本の勉強についていけなくて、落ちこぼれてしまい、そのうち頼みの英語でさえも点数が取れなくなってしまいました。
その子は、中学2年に入る少し前から塾に行き、何とか内部進学で高校へも入ることはできましたが、希望の大学へは行くことができませんでした。
赴任前に日本語の語彙力保持のドリルや絵本を準備しておく
特に英語圏に行くと、将来のためにと英語に力を入れてしまうのは理解できます。

ただ、極端はいけません。
日本での勉強に限らず、すべての生活は日本語が必要です。
帰国後、算数が苦手になってしまう子の多くは、文章題が解けません。
帰る時期、場所がわかっているのであれば、帰国時の年齢に合わせた学力がついていなければいけません。
なので、ちょっと早いと思われるかもしれませんが、帰国後の学校についてもしっかり調べておきましょう。
そして、日本からドリルや問題集、本などをいくつか持っていくといいと思います。
小学校低学年までのお子さんであれば、語彙力を伸ばしてあげたり、音読で日本語の楽しさを体感したりするのもおすすめですよ。


赴任中は日本語で子どもとたくさん話をする
赴任中、最初の1年はどうしても現地校に慣れることが大変なので、日本語がおざなりになってしまいますが、
そんな時でも、

どうかおうちでは日本語でたくさん話をしてください。
家の中でも日本語禁止、とかは、1日中何を言っているのかわからない世界で過ごしている子供にストレスを与えるだけです。
学校生活にも慣れてきて、英語もペラペラ難なく話せるようになってきたら、家で英語を話すことのほうが楽になるかもしれませんが、
そこで英語だけの生活にしてしまうと、一気に日本語が使えなくなってしまいます。
特に語彙力と漢字は覚えにくく忘れやすいので、目標を決めて学習するのがいいと思います。
海外でも漢字検定を実施しているところが多いので、受けてみるのもおすすめです。
受けるまで、計画的に勉強することができますし、受かったら自信にもなりますよね。

現地の学校と日本の学校の進度が違う
中国の日本人学校は、日本との進度はほぼ同じ、もしくは少し進んでいるくらいしっかりと勉強をしてくれていました。
おまけに、日本の進学塾があったので、中学受験を見据えて勉強することができたのですが、
アメリカでは、現地校に通っていたので進度どころか、その学年でやる単元さえも全く違います。
日本では小学校2年生の後半で習う掛け算の九九ですが、アメリカではもう少し遅い時期に習います。
さらに、アメリカではもっと複雑な計算は電卓でやってしまうので、帰国後「習っていない」ということにもなりかねません。
赴任前に帰国後のことを調べておくこと
こちらも、帰国後通う学校が決まっているのであれば、その学校でどこまで進むのか調べておくと安心ですよね。
ほんとうに大変だとは思いますが、勉強は計画的に。
忙しい赴任中にはできないかもしれないので、赴任する前に通信教育やオンライン学習塾などをしっかり調べておきましょう。
日本にいるときであれば、問い合わせなど、時差を考えずに電話で聞くこともできますよね。
小学生であれば、2020年秋から始まるといわれているプログラミングも気になります。
小学生の習い事人気ベスト3に入っているプログラミングなので、帰国したあと、周りのみんなに後れを取るわけにはいきませんよね。
レゴなどを使うロボットプログラミングは、海外発送が難しいものもいくつかあるので、赴任前に準備しておく必要があります。


赴任中は通信教育やオンライン学習で後れを取らないように
赴任中は、とにかく計画に沿ってしっかり日本の勉強をするしかありません。
日本で使っていた通信教育を引き続き使うのも、お子さんが安心できるのでいいと思います。
王道の【進研ゼミ小学講座】やZ会 幼児コース、Z会 小学生向け講座を利用している知り合いもとっても多かったです。

さらに今なら、タブレットを使った学習やオンライン学習もおすすめです。
未就学児から使えるタブレットについて詳しく書いた記事がこちら↓

オンライン学習に関しては、
2020年現在74万人の登録者数を超えたスタディサプリや海外子女向けコースがあるインターネット家庭教師Nettyなど、
海外にいても日本と変わらないサービスを受けることができる場所が増えています。
近くに学習塾などがあれば、スタディサプリで映像見放題がおすすめですが、そうじゃない場合はオンライン家庭教師のように、しっかり計画を立ててみてくれるところがおすすめです。

うちでは、Z会の通信教育とスタディサプリを併用していました。
入会前に必ず無料のお試しコースで、お子さんに合うか合わないか、成果が出そうか、楽しくやれそうか、確認してから入りましょう。
オンライン学習については、こちらの記事を参考にしてください。



日本に住んでいる子でも、学習塾とオンライン学習を併用していいる子が本当に多いんです。
帰国したときに悲しい思いをしないように、日本に住んでいる子供たちに乗り遅れないように、

オンライン学習を上手に使いましょう
帰国後、日本の学校で勉強についていけない
私たちが帰国したのが、中1・高1の時でした。
大学付属の中高一貫校だったので、進学の不安はありませんでしたが、それにしても数学・理科・社会の点数が…

ひどかった(笑)
まず、数学は文章問題が苦手でした。
理科と社会はそもそも、日本語で授業をしたことがないので、たとえ答えがわかっても「英語でなら書ける」という状況。
駐在中、Z会とスタディサプリをやっていたので、全くついていけないというほどではないけれど、できる教科に偏りがありすました。
そして、日本の中間テストや期末テスト、といったものをしたことがなかったので、勉強の仕方がわからなかったようです。
いくつか塾にも相談に行きましたが、近くの塾は受験のための塾が多く、ピンポイントで「やっていないところ」だけを教えてくれません。
そして、個人経営の塾では、うちの子の学校のレベルを教えられる先生がいなくて、こちらも断念。
都会だったら、いろんなタイプの塾があるのかもしれませんが、
結局、勉強の仕方を自分で工夫する、ということで、いくつかの本を購入し、
さらに、アメリカに住んでいた時と同じ、スタディサプリを徹底的に使いこなす。
ということに落ち着きました。
うちの子が使った勉強の仕方の本がこちらです。
クイズノックを愛し、尊敬している下の子が、去年購入して何度も何度も繰り返し読んでいる本です。
気になる言葉を書き出したりして、勉強のモチベーションアップに使っていますよ。
赴任中は英語以外の教科を計画的に学習する
赴任中は、日本の子供たちと同じ進度で勉強をする計画を立ててあげてください。

大変なことですが、ここは頑張って!
せっかく英語で一歩リードできるのに、他の教科で足を引っ張ってしまうともったいない。
帰国してから遅れを取り戻すことは本当に大変なので、赴任中にどれだけ頑張れるか、というのがカギになります。
どうしても近くに塾がない、
周りでこんなに勉強している人がいないからやる気が出ない、
やらなくても大丈夫じゃない?
と思ってしまいがちですが、

見えていないだけで、みんなしっかり勉強しています!
計画を立てたり、準備が大変なのであれば、オンライン家庭教師がおすすめです。

帰国後、海外展開している個別指導塾やオンラインを活用する
もし、赴任中にオンライン学習をしているのであれば、それをしばらくは継続していたほうがいいと思います。
そして、入学した学校のレベルや進度に合わせて、塾が必要であれば探しましょう。
我が家では、最初の1年は合う塾を見つけられなくて、いくつか塾を転々としてしまいました。
帰国子女の場合、どうしても、集団授業タイプの塾では対応しきれないことが出てきます。
なので、おすすめは個別指導の塾ですが、
帰国子女を受け入れたことがある塾や、海外に拠点を持つ塾だとベストですね!
海外にも拠点があって、さらにレベルの高い授業を受けることができる進学塾をまとめた記事がこちらです。参考にしてください。

帰国子女枠受験が使えない
もし、帰国時期が小学生で、中学受験で帰国子女枠を使ってしまった場合、高校受験や大学受験は(一部例外もあり)一般受験になります。
下の子は、中学受験で帰国子女枠を使いましたが、大学付属の中高一貫校なので、
もし、他の行きたい大学を受験することになれば、一般受験になるので、今まで以上に勉強してもらわなければいけません。
子どもが小さいときの海外駐在は、受験に関してそれほど有利に働かないので、今後の動向を計画的に考えていく必要がありますね。
赴任中に、子供の進路を一緒に話し合っておく
うちの下の子のように、ちょっとおっとりした感じの子であれば、
受験戦争に絡めることなく、大学付属の中高一貫校に入れるのがいいかもしれません。
逆に、将来やりたいことが決まっているのであれば、大学受験に向けてしっかりと勉強をするしかありません。
もし、赴任期間が決まっていないのであれば、子供の年齢によっては一人で先に本帰国させる必要も出てくるでしょう。
中学受験のために帰国するのであれば、母子帰国になると思いますし、
高校受験のための帰国であれば、寮がある学校を選ぶこともできますよね。
一番避けたいのが、受験の準備をしないまま、小学6年生、とか、中学3年生の秋とかのギリギリでの帰国です。
中学入学であれば、義務教育なので何とか挽回できますが、
高校受験の場合、行きたい学校にいけなかった…とか、1年浪人することになった…
ということになりかねないので、
赴任中にしっかりと、いつどこで帰国子女枠を使うのがいいのか、自分の子供にはどこがベストなのか、子供と一緒に話し合っておきましょう。
日本の受験勉強は小学校3年生から始まっています。海外に住んでいる場合は、早め早めに準備してください。

駐在妻の悩み相談【子連れ海外赴任で困ったこと】:まとめ
私の10年以上の渡る「海外に子供と一緒に赴任して困った子供の勉強のこと」を6つに分けてご紹介してきました。
- 現地の言葉になじめるか
- 日本語を忘れてしまう
- 現地校と日本の学校の進度が違う
- 帰国後勉強についていけない
- 帰国子女枠受験が使えない
困ったことに対する、やっておいたほうがいいよ!っていうことも、
一緒になるべく詳しく説明したつもりではありますが、
いやいや、長い(笑)
本当はもっとこまごまとした「困ったこと」はあるのですが、
この6つのポイントを押さえておけば、駐在生活はきっとうまくいきます。
昔、子供に
「勝手に言葉もわからない国に連れてこられて、次は日本に帰るから、日本人の子供と同じ勉強しろっていわれても困る!」
と言われたことがありました。

今思うと本当にその通りだと思います。
子どもにとっては理不尽なことだらけだったでしょう。
何で勉強しないといけないのか?私にもわからないことだらけでした。
(私なりに考えてみた記事がこちらです→なんで勉強しなくちゃいけないの?)
でも、日本に帰ってきて、日本の学校に行き始めたときに、
「あの時、ママに言われてたことが今やっと理解できた」と言ってもらえました。
きっと、日本での学校生活がうまくいっていて、楽しいからこそ出た言葉なんでしょうね。
私も手探りの海外生活だったので、うまくいかなかったことのほうが多いんじゃないかと思われるくらい、いろんなことがありました。
でも、私が駐在していた当時より、今のほうが便利になっていることは確かです。

だって、ガラケーしかない時代だったんですよ(笑)
便利なものは賢く使って、できるだけ楽しく、できるだけ無理をせず
がんばっている子供たちが将来、海外に住んでいてよかったな!って思えるように
今できることを頑張りましょうね!

心から応援しています!
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