
ともかさんのご主人の【部署】はどちら?
これは、私がお友達の家で開かれた親睦会で、実際に駐在奥様から言われた言葉です。

え、部署???
ですよね。
会社を聞かれることはたくさんありましたが、会社をすっ飛ばして部署を聞かれるとは。
種明かしをすると、そこの地域に住んでいる半数以上が同じ会社の方たちだったからです。

ごめんなさい、うち○○社じゃないんです。
と言ったら、あからさまに携帯を見はじめ、それから会が終わるまで一言も話をしてくれませんでした。
これはかなり強烈な、極端な例ですが…

あー駐妻めんどくせ…
って思ったことありませんか?
私はいっぱいあります(笑)
ちょっと聞いてください、私の話を。
中国でめんどくさかったこと
はじめての駐在は、中国でした。
中国には日本人学校があるので、日本人同士のつながりも濃く、友達ができないという心配はありませんでした。
が、その分

みんなで一緒にランチ
とか、

みんな一緒にお買い物
が多くて、そういうの苦手な人にはちょっとめんどくさいかも。

ただ、私も大人だし暇なので、どうしてもいやな場合以外は楽しんで参加していました。
結構密な付き合いをしている方も多く、そこからこじれてしまうことも…
ちょっと怖い話だと、
とある日本人が多く済むマンションは、自分の家のテレビにエントランスの監視カメラの映像が映るようになっていたのですが、
逐一それをチェックして、

今日○○さんと一緒にどこかに出かけたでしょ?なんで誘ってくれなかったの?
って言われるとか…

それはめんどくさい…
あとは、幼稚園戦争(おおげさ)もありましたね。
現地幼稚園に通わせている母 VS 日本人幼稚園に通わせている母
の戦い(笑)
4対6の割合くらいでどちらかに通わせていたので、どちらかが少数派というわけではありませんでした。
私は現地幼稚園(一応インターナショナルキンダーガーデンの肩書を持つ、中国寄りの幼稚園)に通わせていたのですが、

現地幼稚園の子は日本語しゃべれない(日本人学校に来たら足を引っ張るのでは?)
という噂を流されたりしました。
実際そんなことは全くなかったのですが、子供に対する根拠のないうわさを流すのは

程度の低いマウントですよね。
でも、実は私、中国ではあんまりめんどくさいと思ったことがなかったんですよね。

次のアメリカが強烈すぎてかすんでしまったのかも…
日本に帰国して感じたこと→日本語が通じるだけに孤独がつらかった
アメリカに行く前に、約半年間日本で暮らしました。
住んだところは、古くから代々住んでいる人が多くいる地方都市。
帰国子女を受け入れたことがない学校でした。

実はうちの子たち、日本の小学校に通うのは初めて。
下の子に至っては、1歳から中国なので、幼稚園すら通ったことがありません。

給食を食べる経験は、この半年間だけだったので、今思うと行かせてよかったと思っています。
小学校1年生の下の子は、珍しさもあってすぐに打ち解けることができたのですが、
小学校4年生になった上の子は、珍しさから男の子たちからからかわれたり、それを遠くから見る女の子たちとは打ち解けられなかったり、かなり寂しい時間を過ごしたと思います。

そういう私も、誰一人しゃべる人はいません。
授業参観の後の懇談会で自己紹介しても、
「ミヤモトです。よろしくお願いします。」
と言ったとたんに
ザワザワ…ザワザワ…
海外から来た親子がいるらしい、という噂は広まっているようでした(笑)
次のアメリカで、ものすごくめんどくさくて辛かったこと
正直、駐在は2か所目だし、英語は喋れないけど、中国でも何とかなったし、

アメリカ駐在はとても楽しみでした。
実は、赴任する前にミクシーで知り合った方を通して、いろんな情報を仕入れていたし、
渡米したら会う約束もしていたし、
全然怖いものなし!って思っていました。
で、開いてもらった親睦会での出来事が

ともかさんのご主人の部署はどちら?

いいえ、○○社ではないんですよー

じゃあウチの子会社?
ぜんぜん違います…
というか、あなた創業者なのでしょうか?社長様なのでしょうか?
これが始まりで、実はわたしとんでもないところに引っ越してきちゃったのかも…という出来事が続いたのでした。
子供のいじめ
実は、駐在妻の悩み相談:子連れ海外赴任で困ったこと、という記事の途中にも書いたのですが、
ご近所の子供にめちゃくちゃいじめられました。

日本人が少ない学校だったので、今まで同じ学年に女の子がいなかったという彼女。
最初、小学生女子特有の、べったり仲良し、どこでもいつでも一緒がいい!というくらいの、熱烈歓迎だったので安心していたのですが、

陰では、アメリカ人のクラスメイトに「英語で悪口」を吹き込んでいました。
いじめが始まったのは、学校に行き始めて1週間もたたないうちに、です。
いじめていた子の弟と、ウチの下の子も同じ学年だったので、こちらもいろいろとやられました。

カバンを隠されたり、ごみ箱に捨てられたり、足を引っかけられて転ばされたり。
ただ、下の子は上の子がやられていたような陰湿ないじめではなく、目に見えるほどストレートなやり方だったので、
他のアメリカ人クラスメートが助けてくれたり、担任の先生に言ってくれたりして、それほど大きないじめにつながることはありませんでした。

相手がまだ小学校2年生の「男子」だったので、いじめるのが飽きちゃったのかもしれません。
その子の親からのいじめ
そもそも、最初に会った時から、ちょっとだけ違和感を感じていたんですよね。
前述したように、その地域一帯はとある会社関係の方が半数を占めるくらいの場所だったので、全く関係のない私は完全にアウェイだったのかもしれません。
さらに、その中でも日本人が少ない学区に住むことになったので、同じ学校に通わせるのはたった5組という環境。
なので、ご近所お茶会を開いてくれて、

いろいろわからないことがあったら聞いてくださいね
って言われて、本当にうれしかったです。
が、
なにか質問をするたびに、

あー、○○ってわかりにくいよねー(笑顔)

それって最初は私もわからなかったわ(笑顔)
と、なんとなくはぐらかされて、

実は何も教えてくれないことに気づいてしまいました
そして、あとから他のお友達に教えてもらったのですが、
まあ、いろんな人に私たち家族の悪口をあることないこと、ほぼないことを創作して言いふらしていたそうです。
どうしていじめられたのか
これは、私の憶測でしかないのですが、
多分、新しく来た「女の子」が気に入らなかったんだと思います。
実際、いじめた女の子にも、直接いろいろ聞いてみました。

陰ではめちゃくちゃ悪口を言いふらしているのに、バレた後でもよくうちに遊びに来ていたから。
今までは、日本人の女の子が自分一人。
アメリカ人からも、たった一人の日本人女の子として大切に扱われていたし、
日本人男子のお母さんたちからも、「女の子にはやさしくしなさい」といわれ、大切に扱われていたのに、
新しく日本人の女の子が入ってきたら、
他のアメリカ人は、新しい日本人にばっかりやさしくしてる気がするし、
日本人男子は新しい日本人女子としゃべるようになって、なんだか私の地位が脅かされてる!
と不安に思ったのかもしれません。
その不安を、親にも言っていたので、
新しく引っ越してきた宮本一家は本当にひどい奴らだ
って純粋に子供を心配していたのかもしれません。
そして最初の事件が起こる
そして学校に行き始めて1カ月もしないうちに、直接相手の親から、謝罪を求められました。

あなたのお子さん、男好きで節操がない。うちの子が男の子と話をしようとすると邪魔してくる、ってうちの子が言ってる。
だから、今すぐ謝罪して男好きを直せ。と。

本当のことを言うのはとても恥ずかしいんですが、ウチの上の子、女子力皆無なんですよ…
小さいときから、男の子と原っぱではだしで駆けまわったり、
今はいている靴下を丸めてぶつけ合って遊んだり、

靴下爆弾作ってる子が、男好きで節操がないって言われても…
なかなかピンときません。
もし、うちの子が本当に節操のない男好きでご迷惑をかけているのであれば、厳しくしかって治します。
ただ、「節操のない男好き」ってあまりにもひどい言い分ですよね。小学生の子供に言うような言葉ではないと思います。
そこまで言うのであれば、具体的にいつどこで、どんなところが「節操のない男好き」だったのか教えてください。
私も他の子たちに聞いたりして調べます。
(※当時のメールから抜粋)
と言って、全員の日本人男子、何人かのアメリカ人クラスメイト、さらに、いじめている張本人の女の子に聞き込みをしたところ。
男好き?ぜんぜんそんなことない。
と、みんなが言ってくれます。
びっくりしたのは、いじめていたその子も「(娘)ちゃんは悪くない…」と言ったこと。
結局、相手の母親は私に謝ってきましたが、その後「ともかの悪口言いふらし大作戦」はさらに過激化していくのでした。
どうやって解決したのか
実は、いじめに関しては全く解決しないまま。

いざこざは、私が帰国するまで約6年間続きました。
ですが、渡米前にミクシーで知り合ったお友達を通して、少しづつ知り合いが増えていくとともに、
悪口を吹き込まれていた人たちが
あれ?実際しゃべってみたらそこまで悪い人じゃないんじゃ?
と感じてくれたことで、
何となく、立場が逆転していった。という感じです。
さらに、相手の子が他の子をターゲットにしていじめを繰り返したり、偽装メールを作って誰かを陥れようとしたり(実はこのメールで訴えられそうになったりしていました…)したことで、
相手の言葉を信じる人がいなくなったのも大きかったかもしれません。
ただ、完全解決がどこなのか、いまだにわからないし、
和解したいとは全く思っていませんが、

相手の言い分だけをうのみにしないで、自分で調べたからこそ、子供を守ることができた。
と思っています。
結局なんでこんなにこじれてめんどくさかったかっていうと
多分、こんないざこざって、日本でもあるのかもしれません。
本当にこんなめんどくさい人って、ごくごく少数で、

その少数に当たってしまった私の運が悪すぎたという他ありません。
実際、それ以降に出会った人たちや、悪口を吹き込まれても「違うんじゃない?」って気づいてくれた人たちとは、今でもずーっと仲良くしています。
ただ、ものすごくめんどくさいのが

海外だと住む世界が狭すぎる。
どうしても、親の仕事の付き合いがあったり、親会社子会社の関係だったり、会社での上下関係があったり。
特に私の住んでいた地域は、大きな会社→その関連会社→子会社など
といったカーストが出来上がっていたので、
「自分は大きな会社の奥様」という選民意識があったのかもしれません。
私はそこの「大きな会社」の社員の家族ではないので、自分より下だと見下していたのでしょう。

マウンティングっていうやつですね。
なのに全然屈服しない!生意気!
と、いじめがエスカレートしていったんでしょう。
ただね、バッシング覚悟で言いますが、
選民意識のある奥様って、実はご主人の会社の地位が高い人っていないんですよ。(ともか調べ)
だから、「駐在妻」になれたことで舞い上がって、なんかすごい人間になったような勘違いをしているのかもしれません。

私、海外駐在員ですけど!

僕のパパは○○社なんだけど!
って言ってるのを聞いたことありますが、多分、そこに住んでいるほとんどが駐在員家族だし、○○社の人も五万といる地域だったので、
なんか拗らせちゃってるな…
というのが、率直な感想です。
そして再び日本で、今めんどくさいこと
帰国してすでに5年が過ぎました。
日本って、本当に何でもあって、安全だし、何を食べてもおいしいし、

帰国して太ったよ…
いや、アメリカでも太ったじゃん…
めんどくさいことと言えば、ごみの分別と

ともかさん英語ペラペラでしょ!いいなー
という、実力に全く伴わない評価です。
めんどくさいので、私はすべてあいまいに濁していますが、
いろいろ言われて病みそうになってる人もいますよね。

絶対に、海外駐在していたことを周りに言わない!
って決めてる人もいるし、
同じ会社の海外に行けなかった誰かから、「調子に乗るな」というお手紙をもらった友達もいます。

もちろん匿名で
駐在妻とひとくくりにされて、
駐妻っていつもお茶会開いたり、ホームパーティ開いたり、お気楽に遊んで暮らしている。
英語もしゃべれないくせに。とかね。
駐妻っていうだけで、あんまりいい感じに思ってもらえてないこともしばしば。
駐妻も結構辛いんですよ…。
私はアメリカで修業を積んだおかげで、すべて

ふーん
で流すことができるようになりました。
駐在妻ってめんどくさいよね:まとめてみるけど…
無理やりまとめると、
人間関係って本当にめんどくさい…
日本にいてもめんどくさいけど、海外だとなんか拗らせてる人がいるからさらにめんどくさい。

でも、実はめんどくさい人ってほんの一部
大体は、普通の人だし、何なら海外駐在の大変さをわかっているから、やさしい人のほうが多い。
だから、変な人に当たったら、アンラッキーだと思うとともに、

マウントには屈服しないでほしい。
そこで屈服するとずっと下僕です。
必ずわかってくれる同士がいるし、なんならボッチでも全然大丈夫です。
子どもに危害が加わりそうなら、帰国してもいいし、
日本の学校で「帰国子女」っていう理由だけでいじめられるのなら、帰国子女が多い学校に転校するのもアリだし、
今なら不登校になっても自宅で学習すれば出席扱いにしてくれる制度もある。(文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」)

めんどくさいけど、一緒に頑張ろう!
海外子女向けのコースがある珍しい通信教育「すらら」
文部科学省の「出席扱いをする条件を満たしている教材」と認められています。

海外にいるうちから、帰国後の再就職について情報収集しておくのも、めんどくさい人間関係から逃れる一つの手かも。めんどくさい人ってヒマなんです。

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