
海外駐在中のみなさん、そして帰国子女の皆さん、志望校は決まりましたか?
海外からの高校受験ってよくわからないことだらけで、どんな勉強をどれだけやればいいのか本当に悩みますよね。

結論から言ってしまうと、ハイレベル校を目指す場合独学では無理です。
さらに言うと、ハイレベル校を目指すなら一秒でも早く受験準備を始めましょう。
今回の記事は、海外生・帰国生向けのサービスがある日本の塾を紹介します。
日本でも有数のハイレベルな有名高校を目指したい!と思っているかた、必見です。

まず、わたくし知佳のプロフィールを紹介させてください。
- 中国駐在4年アメリカ駐在6年。
- 子供たちが1歳・4歳から海外で子育てをしています。
- 子供たちは小学6年生・中学3年生の時点で両者とも、英検準1級、TOEIC800点オーバーの実績があります。
- 海外で中学受験・高校受験を経験しています。
- 偏差値69の私立中高一貫校に特別推薦枠で入学しています。
ハイレベル校を受験するためにまず知っておきたいこと
以前【帰国子女の高校受験対策に【スタディサプリ】VS【Z会】どっちにする? 】という記事の中で、
高校受験というのは帰国生のための配慮がもっとも少ない受験なんですよ!とご紹介しました。
それでもやっぱり、帰国子女枠という最強カードを手に入れたのであれば、
それを最大限に生かしてハイレベル校を目指していきたいですよね。
まずは、帰国生に人気のあるハイレベル校をいくつか抜粋して偏差値とともにご紹介します。
お茶の水女子大学付属高校 ・・・78
筑波大学附属高等学校 ・・・78
慶應義塾女子高等 ・・・78
東京学芸大学附属高等学校 ・・・77
慶應義塾湘南藤沢高等部 ・・・76
渋谷教育学園幕張高等学校 ・・・76
早稲田大学本庄高等学院 ・・・76
国際基督教大学高等学校 ・・・73
青山学院高等部 ・・・72
立命館高等学校 ・・・70
同志社国際高等学校 ・・・69
サイト:みんなの高校情報から抜粋

見事に偏差値70越えばかりですね!
あくまでも抜粋なので、上記に挙げた学校よりもたくさんのハイレベル校がありますが、
帰国子女にも人気の学校なので、かなりの帰国子女が目指しているラインと思ってください。
海外生・帰国生というのは国内一般生徒とは募集要項、条件、日程、試験内容などが違ってきます。

そのため、海外生・帰国生用の情報収集や対策などが絶対に必要です。
さらに、偏差値を見てもらってもわかる通り、海外で独学で勉強するにはかなり厳しい。
英語だけで何とかなる学校ではありません。
前述したとおり高校受験ともなると、帰国子女枠とはいえ一般入試とほぼ変わらない試験問題が出るので、できれば小学生のうちから「勉強の習慣」をつけながら対策をとっていく必要があります。
そこで今回は、海外生・帰国生向けのサービスがある日本の進学塾6選を紹介します。

学習習慣をつけるためにも、早めに受験準備をしておきましょう。
海外だからこそ、マンツーマンで家庭教師がおすすめ!
通信教育の選び方間違えていませんか?海外受講ならあの通信教育よりも断然いいのがあるんです。
まずはここをチェック!海外帰国子女教育専門機関 JOBA
海外駐在者であれば、一度は見たことがあるかもしれません。
海外赴任先での学校選びから帰国子女受験まで、海外・帰国子女のための受験・教育情報が盛りだくさんのJOBA
駐在が決まったら、まずここを見ておくといいと思います。
我が家では、
JOBA 海外・帰国子女センター試験 達成度確認(対象:小学4年生~中学2年生)
JOBA 海外・帰国子女センター試験 志望校判定(対象:小6、中3)
を利用していました。
オンラインなので、海外のどこからでも受講が可能です。
特に志望校判定では、受験の目標や目安になるとともに、自分の学力が帰国子女の中でどれくらいなのかを知ることができて、とても役に立ちました。(志望校判定成績表サンプル)

志望校判定は本当におすすめです!
我が家は結局利用することはありませんでしたが、一時帰国中や本帰国した後の「海外・帰国子女のための講習会(春季・夏期・冬期)」も準備されています。
さらに、JOBAには帰国生・国際生用の寮や短期宿泊施設も完備されているので、東京近郊ではない方でも安心して利用することができます。
▼公式サイトを載せておきますので参考にしてみてくださいね。▼
Z会中学受験コース(小3~受講可能)なら、年に2回志望校判定テストがありますよ。
小学生向けオンライン進学塾 四谷大塚ネット海外会員
四谷大塚ネット海外会員は、小学校4年生から利用することができる中学受験を目指している子たちのためのオンライン学習塾です。
四谷大塚といえば全国統一小学生テストでも有名ですよね。
あの、四谷大塚の授業を、海外でもオンラインで受けられるのであれば、ハイレベル校を受験したい海外駐在員のお子さんにはとてもうれしいサービスです。
四谷大塚であれば、長年のノウハウも蓄積されているし、日本にいるライバルとの差を確認することができるのも大きな特徴ですよね。
中学受験の強い味方、「予習シリーズ」を使って授業を進めていきます。
我が家でもテキストを取り寄せて使っていました。
さらに、毎週の理解度・定着度のチェックテストをしてから、復習ナビで定着させるシステムになっているので、学習効果を実感することができますよね。
もし、帰国が決まっても、関東圏であれば四谷大塚の教室に引き続き通うことも可能です。
四谷大塚のサイトには、かなりたくさんの過去問が公開されていますので、これをやるだけでもものすごく勉強になるはずですよ。
中学生向けオンライン進学塾 東進中学ネット海外会員
四谷大塚ネットは小学生向けの塾になりますが、
高校受験を目指す中学生向けの塾が「東進中学ネット海外会員」になります。
同じ系列の塾になるので、四谷大塚から東進ハイスクールへスライドする方も多いでしょう。
東進中学ネット海外会員は、海外でも、日本の東進コンテンツを利用することができます。
こちらも、帰国後、同教室に通うことができるので、戸惑うことなく高校受験の勉強を継続することができますよね。
タイバンコクに実教室があるので、バンコクの駐在員には通っている方も多い塾ですよね。
アジアの駐在中の学生の学力の高さがここでもわかります。

ただ、私は東進には通わないかな…
なぜかというと、ネットでの評判はとてもいいです。
「今でしょ」の先生も在籍している(していた?)塾ですし、名物先生もたくさんいるので、授業はとっても楽しく質がいいとは思います。
ただ一つ、サイトを見ていただくとわかると思いますが、料金が探しにくい。
無料招待や無料体験の紹介ばかりで、実際に通った場合の料金設定が分かりにくいサイトになっています。
私の中では、これはかなりのマイナス点。
ただ、それを差し引いても、東進は先生も授業も質が高いと評判です。
公式サイトにも、過去問等の有益情報がたくさん載っているので、まずはチェックしてみてください。
世界で頑張る子を応援する塾 ena国際部 ena-iBT
ena国際部は、北アメリカに11校 カナダ1校 アジアは日本を含めて7校(中国、シンガポール)ヨーロッパ6校と、世界各地に教室を持つ学習塾です。
さらに、近くに教室がない生徒のためにオンラインで授業を受けられるena-iBTがあります。
ena-iBTのオンライン授業は映像授業ではなく、リアルタイムの遠隔参加になります。
なので、時差の関係で、住んでいる地域ごとに担当ゾーンが決まっているんですよ!
実は、中国に住んでいるときにenaが近くにありました。
我が家では、enaよりももっと近い京進という塾に通っていたのですが、enaに通っていたお友達からよく評判は聞いていました。
とにかく、海外子女・帰国子女専用の国際部になるので、帰国子女受験についての必要な情報はすべて持っています。
勉強の仕方から、志望校の決め方から、すべてを塾に任せてしまっていいと思います。
ただ、こちらの塾も

詳しい料金がわからない…
サイト上には詳しい料金や授業形態などの記載が見当たりません。
本当に、海外子女・帰国子女にはとてもいい塾だと思うので、残念でなりません。
説明会などでもとても有益な情報を提供してくれますし、情報量も豊富です。
ぜひ、資料請求などをして、検討してみてください。
本気でやる子を育てる!早稲田アカデミー
早稲田アカデミーにも海外生・帰国生向けのサービスが用意されています。
11か国24都市(ニューヨーク・ロンドン・シンガポールなど)に海外校・海外提携校を広げています。
実は、我が家が通っていた京進も早稲田アカデミーの海外提携校の一つです。
海外生向けに、海外受験講演会や、各種イベントも用意されているので、海外にいながら日本の受験情報を手に入れることができます。
また、早稲田アカデミーの公開模試も開催されているので、志望校へ向けた学習をサポートしてもらうことが可能です。
帰国子女向けにも、帰国生対象学校説明会・個別相談会、夏期講習などが用意されているので、帰国後でも手厚いサポートが期待できますね。
残念ながら、オンラインでの授業には対応していないので、お住いの近くに早稲田アカデミー系列の塾がある場合にのみ、おすすめいたします。
上の子は小学校3年生の秋から早稲田アカデミーの提携校である京進に通っていました。
入塾から半年でアメリカへの転勤が決まったので、実際に通った期間は短いですが、

学力の伸びは、わが子ながらびっくりするほどでした。
確かに、最初のころは毎回難しくて、宿題もいっぱいあって泣きそうになりながら毎日勉強をしていたのですが、
少しづつ、わかるようになってきて、成績も上がってきて、楽しくなってきたのでしょう。
4年生に上がる前に受けた小規模の全国模試では、

国語が4位/約2000人、算数は12位/約2000人に入るまでになりました。
途中でアメリカの塾のない地域へ引っ越してしまい、そこから我が家の試行錯誤が始まるのですが、
京進に行っていたときに頑張ったから、今も頑張れているというほど影響を受けた塾になりました。
我が家の受験対策についての記事も、よかったら参考にしてみてください。
もし、お住いの近くに早稲田アカデミーの塾がある方は、ぜひ一度検討してみてくださいね。
日能研グローバルサービス
最後にご紹介するのが、日能研グローバルサービスです。
海外に住んでいる小学生を持つご家庭、海外から帰国された小学生のご家庭に向けた、中学受験・中高一貫校の情報を提供してくれているサービスサイトになります。
日能研といえば、こちらも超有名進学塾になりますよね。
電車の中刷りのなかに、「□い頭を〇くする」という問題があったりして、よく解いたりしませんでしたか?
中学受験を考えている海外子女・帰国子女の方は、こちらのサイトでぜひ情報収集をしてみてください。
海外ではなかなか難しい、日本の受験のいまを知ることができますよ。
帰国子女のためのハイレベル進学塾 まとめ
さて、海外ハイレベル校受験を目指すことのできる、海外生・帰国生向けのサービスがある日本の塾を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
ハイレベル校を目指すだけあって、やはりしっかりとした伝統のある塾ばかりでした。
ここでは、気になるお値段や模擬試験などの情報をまとめてみました。
一部公式サイトではわからなかったものがありますが、いくつかのインターネット上の口コミから算出しました。
大体の目安として参考にしてみてください。
入学金 | 価格 | オンライン | 模擬試験 | |
JOBA | ー | 春期講習 4日間2コマ 27360円~ |
〇 | 志望校判定 一回2500円~ 達成度確認 一回1教科2500円~ |
四谷大塚ネット | 10000円 | 予習ナビコース 2教科 31,800円~ | 〇 | 全国統一小学生テスト |
東進中学ネット | 33000円 | 83000円(年20回以上) | 〇 | 全国統一中学生テスト |
ena国際部※ (ネット口コミ) |
25000円 | 中1 週2回3教科 5000円 (+教材費6か月分18000円) 中2 週2Ⅲ強化 12000円 (+教材費6か月分25920円)~ |
〇 | 単元確認テスト 統一学力テスト |
早稲田アカデミー | 22000円 | 中1 5科目セット27000円/月~ | × | 学力診断テスト 必勝志望校判定模試 など |
日能研GS | ー | ー | ー | 日能研全国公開模試 |
今回ご紹介した塾は、コースによっては最初は難しく感じてしまうかもしれません。
やはり人気ハイレベル高校は、帰国子女だからといって簡単に行けるほど甘くはありません。
相当の努力が必要だと思って下さい。

ただ、わが子も塾でものすごく成績が上がりました。
ハイレベル校に入るには、親も子もかなりの努力が必要なんだと本当に実感しています。
ぜひ、今回の記事を参考にして、お子さんが一番合う塾を探してみてくださいね。
近くに塾がないので、オンラインで受験勉強をしたい。できればリーズナブルに済ませたいという方向けに、スタディサプリの上手な使い方をご紹介しています。
我が家でもやっていた、スタディサプリとZ会を比較してみました。
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