【案外多い】帰国子女が不登校になってしまう理由と解決法を考える

海外駐在や帰国子女と聞くと、キラキラした表面だけを見がちですが、

子供たちの心の中ではいろんな葛藤や言葉にできないモヤモヤした感情などを感じていることが多いんです。

実際に我が家の上の子は、アメリカ駐在中に何度か学校に行けなくなることがありました…

下の子も、学校には行っていたものの、眉間にしわを寄せ疲れ切って帰ってくる姿を見て、親であっても何もしてあげられない歯がゆさを感じたことも1度や2度ではありません。

今回は、私たちが経験したことも踏まえて、子どもたちにも当時の気持ちや様子を聞きながら、もし子供が傷ついてしまった時、不登校になってしまった時にどうしたらいいのかを考えてみます。

目次

海外子女になるということ

入学

アメリカの現地校に入学して感じたことは、日本とは全く違う、良くも悪くも自由の国だなぁっていうこと。

個人の意見を尊重してくれるので、「ひとり」でいたい子は、「ひとり」でいてもいいんです。

周りの子たちは「ひとりでいること」も尊重してくれます。

でも、日本では考えられないくらい、人種差別思考を持っている人がいるのも事実です。

そもそも、全く環境も考え方も宗教観も違う世界に、子どもたちは「ひとりで」入っていくんです。

子供は環境に慣れるのが早いから、学校に入れれば何とかなる。

と思っていませんか?

まずはその考え方をちょっとだけ見直してみてください。

気を付けたい2回の通過点

不登校になるタイミングは2回あるといわれています。

まず1回目は、海外に行ったとき。

今まで通じていたことが全く通じなくなってしまうんですから、無理もないですよね。

年齢や地域にもよりますが、今まで慣れ親しんだ環境・仲のいいお友達とお別れするのは、大人だってつらい…

 

日本国内の転校でも、東から西へ、西から東へ、都会から田舎へ、田舎から都会へ、住む環境が変わると心身ともに疲れます。

たとえ、積極的に友達を作りに行こうとするタイプでも、結構いっぱいいっぱいに頑張っているってことはありませんか?

ウチの上の子は、積極的に話しかけに行くタイプ。逆に下の子は、シャイで自分から話しかけられないタイプ。

どう考えても下の子のほうが心配だったんですが、実際は積極的に仲良くなろうと頑張っている上の子のほうが、ちょっとずつ心にダメージを貯めていった感じでした。

2回目に不登校になるタイミングが帰国してから。

日本に帰ってきて、日本語も通じる。

自分は海外に行く前と変わったつもりはないのに、周りからは「帰国子女」という目で見られてしまう違和感

中には「仲間外れ」「いじめ」などを経験している子も少なくありません。

海外で頑張ってきたのに、本当にやりきれない思いです。

まず、赴任前に考えておきたいこと

子供はすぐ環境に慣れるだろうと軽く見てはだめ

年齢や性格もよりますが、大人以上に事前に心の準備をしておく必要があります。

現地校に入れてしまえば何とかなるんじゃないかという考えは、本当に一度捨ててください。

実際、何とかなる子もいるんですが、そうじゃない子も多いんです

キンダー以上の年齢であれば、最低でもあいさつと自分の名前をその国の言葉で話せるようにしておきましょう。

一度挨拶が成功すれば、自信につながります。

 

日本人学校に通わせる場合は、最悪その国の言葉を話せなくても何とかやっていけます。

ただアメリカ駐在の場合、ほとんどの方が現地学校に入れるんですよね。

現地の学校に入学させるのであれば、出国前はもちろん、現地でも英語のレッスンは続けてください。

自然に英語が話せるようになることは無いとは言いませんが、本人たちが毎日何を言っているのかわからない世界で一人で頑張っているんです。

そんな孤独な時間を少しでも短くしてあげてほしいです…。

赴任先の情報も調べておく必要があります。

はじめての駐在や、ご両親が英語ペラペラじゃなければ、受け入れ先の学校が、日本人を多く受け入れている学校のほうが安心です。

それだと英語の上達が遅れるんじゃ?

って心配な方は、

そもそも、学校になじめなければ英語の上達もありません。

英語の上達が不安であれば、現地チューターをつけたり、オンライン英会話スクールに行ったりして維持すれば問題ありません!

まずは、第一の関門を突破することを考えましょう。

海外で不登校になってしまった場合

うちの子だけではなく、海外で不登校になってしまうケースって結構聞くんですが、

いちばん多い対処法は、母子帰国になるのかもしれません。

原因が「外国の集団・習慣などになじめない」場合はもちろんですが、

「敵は日本人」の場合も、子供本人がどうしても日本に帰りたいといっているのであれば帰国するのがいちばんだと思います。

ただ、いろんな事情があるので「じゃあ帰国」って、すぐに結論は出せませんよね。

学校に行きたがらなくなったら、まずはスクールカウンセラーに相談してみましょう。

アメリカの場合、英語を母国語としない生徒もたくさんいるはずです。

そして、福祉関係も充実しているので、まずはスクールカウンセラーに相談してみてください。

もし、不登校になって学校に行かない状態が続いた場合、

本当に最悪のケースですが、学校が「親のネグレクト(学校に行かせる努力をしていない)」と判断して、警察に通報される場合があります。

これは、本当に厳しい最悪のケースですが、親と学校の連携がきちんととれていない場合など、絶対にないとは言えないことです。

学校側も何も意地悪で通報しているわけではなく、「これ以上教育を受けさせない・親が何も対処してくれないのは良くない」と判断した結果です。

なので、まずは「学校に行かせる努力はしている」といった意思表示の意味でも、先生やスクールカウンセラーに相談することを強くお勧めします。

 

年齢にもよりますが、親に言えないことでもカウンセラーには話せる場合もあります。

我が家の場合

我が家の場合、いじめてきた相手が日本人だったので、日本人補習校の先生に相談しました。

同様の相談が何件かあったらしく、話はしっかりと聞いてもらえましたが、解決まで持っていくことはできませんでした。

でも、本人が「どうしても日本に帰国したい」とは思っていなかったのと、いじめっ子以外のお友達はたくさんいたので、帰国はせず様子を見るという結論を出しました。

ただ、朝になると「学校に行きたくない」気持ちが強くなるようで起きてこなかったり、準備が遅くなったり…

この頃は、本当に親として何ができるのか、不安と焦りが入り混じって私も辛かったです。

ただ、いつでも帰国できるように、日本の学校の情報は常に集めていました。

もし駐在中に不登校になってしまった場合、どうしてもだめだったら、最悪「帰国する」という手もありますし、言葉や文化が違うから理解できないこともあると割り切ることだってできます。

一度、スクールカウンセラーの力を借りて、子どもと話し合うことが大事だと思います。

実は案外多い帰国子女の不登校

学校の勉強

文部科学省の発表では、日本国内での小中学生の不登校生徒は約18万人と言われています。(平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について:文部科学省からの抜粋)

そのうち約5万人が小学生で、13万人が中学生といわれています。

その中の何人が帰国子女なのかという情報は、残念ながら統計としては出ていませんでしたが、

私の知り合いの情報をいろいろと考えてみても、少なくない人数が不登校もしくはそれに近い心理状態になっているのかもしれません。

帰国後不登校になってしまう原因

通学

前述したように、海外に行ってから辛くなったり不登校になったりした場合、いくつかの逃げ道があります。

でも、帰国してから学校に行くのがつらくなっちゃったら?

やっと帰ってきた日本。

コンビニもあるし、何より日本語が通じるし。

一時帰国で体感した楽しい日本が日常になった時、あれ?なんか違うなっていう違和感が生まれてくるんですよね。

外国から来た子という目で見られる違和感

良くも悪くも「帰国子女」というレッテルは必ず貼られます。帰国子女は目立つんです。

目立たないようにおとなしくしていても、帰国子女という目で見られてしまいます。

小学校のうちは、それでもまだ周りも幼いので順応できますが、

高学年~中学生という微妙な年齢だと、自分は順応しようと思っても、周りが「目立つ帰国子女」を良く思わないこともないとは言えません。

  • あの子、帰国子女なんだって
  • 日本語話せるのかな?
  • 英語ペラペラで発音良すぎてウケるw
  • 英語が話せるからってなんか生意気…
  • 帰国子女って英語しかできないってホント?
  • 帰国子女ってお金持ちなの?
  • え、今流行ってる〇〇を知らないの?

などなど、こんな理不尽なことを言われることだってあるんです。

だいたいこういうことを言う子って、親も家で同じようなこと言ってるんですよね…私も陰で言われていたかもしれません。

もちろん、そんな意地悪な子は皆無、みんなやさしくて楽しい学校生活が待っているケースだって十分あります

それは本当に学校による。

帰国前に学校の様子、荒れ具合などはチェックしておくといいと思います。

ウチの場合、中国から帰国したときに住んだところが結構保守的な地域だったので受け入れてくれていない感がものすごく強かったです。

約半年でアメリカに引っ越すことは決まっていたので、何も考えずに学校を決めてしまったのですが、たとえ短期間でも、もっと調べてから帰国するべきだったな、と反省しています。

年齢が上がるほど深刻に

文部科学省の発表でも、日本の小中学生の不登校生徒18万人のうち、約5万人が小学生で、13万人が中学生という結果が出ています。

やっぱり学年が上がるにつれて、問題は深刻になってしまいますよね…

帰国子女じゃなくても、多感なお年頃。

小学校低学年のうちは、周りの友達もまだ幼く、きっかけさえあれば軌道修正できそうですが、高学年、中学生になってくると、自分だけじゃなく、周りも多感になってくるので、

素人がどうにかしようとしても難しい。

もし、子どもが学校に行くのが辛そう、とか、行きたくないって言い始めたら、

とにかく、早めの対応をしていきましょう。

帰国後不登校になった場合、どうしたらいいのか

登校

まず、やってはいけないことは「無理に学校に行かせる」ことです。

親としては、一度休むと休み癖がついてしまうんじゃないかと心配になってしまうんですが、無理に行かせても何も解決しないどころか、悪化しかしません。

学校(スクールカウンセラー)に相談する

海外で不登校になった時と同じく、スクールカウンセラーにまずは相談してください。

カウンセリングルームや相談室を設けている学校の場合は、学校を通じてスクールカウンセラー・臨床心理士等に相談するといいです。

その場合、学校の先生にまずは相談してみる。

そこからスクールカウンセラーに相談という流れが一般的なようです。

公的機関に相談する

日本の場合、実は公的機関も充実しているんです。

地域支援センター、教育相談センター、児童相談所、保健所などは、各都道府県や市区町村などに設置されています。

社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士などの専門家が在籍し、不登校やひきこもりの相談を無料で受け付けています。

ここから医療機関や民間の不登校支援施設を紹介してもらえることもあります。

文部科学省が提唱している「24時間子どもSOSダイヤル」(クリックで各市区町村の相談窓口一覧PDFが開きます)や、法務省の「子どもの人権110番」警視庁の「ヤングテレホンコーナー」なども子供の悩みを聞いてくれる窓口が用意されています。

不登校
文部科学省公式サイトより:https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

医療機関に相談する

心療内科や児童精神科を受診するのも一つの方法ではありますが、

医療機関の場合、カウンセリングだけではなく投薬治療も取り入れられることも多いです。

あまりにも、自殺願望が強いとか、自傷や攻撃性が高くなるといった、顕著な症状がある場合は投薬もやむなしと思いますが、

不登校の場合どこまで必要なのか…私はちょっと疑問に思っています。

まずは、スクールカウンセラー・公的機関に相談をして、そこからの紹介であれば受診するという手順のほうが無難なのではないかと思います。

そして必ず勉強は続けておく(★重要★)

不登校になったから将来の道が閉ざされてしまう、なんてことはどうしても避けたいです。

学校に行かなくても、出席扱いになる通信教育などを利用して、なんとなく心が軽くなって学校に行こうかな、って思った時に備えてください。

子ども自身も、学校に行けないことをすごく気にしているし、不安に思っているはずです。

この勉強をしておけば出席扱いになる、という救いがあるだけで気持ちも少しは軽くなるんじゃないかと思います。

勉強をおろそかにしてしまうと、次に登校したときに今度は勉強がわからないという壁にぶつかってしまいます。

そんないらない壁を増やさないためにも、計画的に勉強だけはしておきましょう。

不登校生徒に寄り添った通信教育「すらら」

先日、すららのオンライン説明会に参加してきました。

そこで、不登校についての話をたくさん聞いたのが、今回この記事を作ろうと思ったきっかけの一つになります。

すららは、海外子女・帰国子女のためのサポートも充実している唯一の通信教育だと思うんですが、実は不登校についてのサポートもかなり手厚いです。

すらら
すらら公式サイトより

海外子女・帰国子女はもちろん、帰国してから学校がつらくなってきちゃったな…というお子さんはぜひ一度、すららをチェックしてみてください。

\ 不登校に関する資料が無料でもらえます /

不登校でもすららをやっていれば出席扱いになる!お話を直接聞いて、すららは不登校児のことを本当に考えてくれてると実感しました。

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帰国子女が不登校になってしまう理由と解決法を考える:まとめ

勉強する子供

今回、案外多い海外子女・帰国子女が不登校になってしまった場合の考えられる対処法などをご紹介してきました。

子どもが不登校になった時、子供たちもかなり辛い思いをしていますが、親だって、不安や焦り無力さなどが入り混じって、本当に辛いと思います

私も子供が学校に行きたくない辛い、と言われた時期があったからわかるんですが、ここで親がオロオロしてしまっては、子どもはもっともっと不安になってしまうんですよね。

なので、まずは子どもにも大人にも逃げ道を作りましょう

学校に行かなくても、すららで勉強しておけば大丈夫。高校受験だって大学受験だって、出席日数が足りていればチャレンジできるって思っていれば、将来どうなっちゃうんだろうっていう不安が一つ消えますよね!

ひとりで解決しようと思っても、かなり難しい問題であることは間違いありません。

専門家に相談しながら、一歩ずつ少しずつ問題解決の糸口を探っていきましょう。

\まずは自宅学習でも出席扱いにすること/

海外子女・帰国子女向けの通信教育についてはこちらの記事もどうぞ。

親だって大変です…

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この記事を書いた人

中国約4年アメリカ約6年の駐在生活を終え、子どもの中学・高校ダブル受験のため母子で帰国。
小6・中3で英検準1級合格。
偏差値69の大学付属私立中・高に同時合格。
そんな経験をこれから駐在する・駐在中・帰国する皆さんにお届けします。

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