最近何かと話題の「論理的思考」という言葉を知っていますか?

かっこよく、ロジカルシンキングなんて言われることもありますね。
簡単に言うと、物事を筋道を立てて、客観的に考える能力のことです。
思い込みや感情的ではなく、一貫性があり、妥当性があり、納得できる話でなければいけません。
2020年から始まる教育改革によって、すべての子供に「考える力」が求められます。
その考える力、というのは、自然にできるわけではありません。
そこで今回は、大人もぜひ一緒にやってほしい「論理的思考力」を高めるための本やドリルをご紹介します。
子ども向けだと思っていたら、大人の私が撃沈した…
本当に考えさせられる8冊なので、ぜひ参考にしてください!
理系脳と文系脳
一説には、左脳をよく使い論理的な情報処理を得意とするのが理系脳。
そのため、専門分野に特化しているといわれています。
一方、右脳をよく使い直感やイメージでの情報処理を優先するのが文系脳。
物事を柔軟にとらえ、多方面から考えることができるといわれています。
詳しいことはわかりませんが、きっと脳のことなので先天的なことがあるんでしょう。
文系脳の人を無理やり理系脳に変えてしまうことは無理だと思います。
ただ、理系脳のいいとこどりはできるはず!
この、論理的思考を伸ばしてあげることによって、文系脳の人が今まで何となく直感で選んでいたことに理由をつけることができますよね。
この「理数系の思考」「論理的思考力」を高めることは、
将来、研究者などの理系の仕事につかなかったとしても、必ず役に立つはずです。
理系脳・算数脳を鍛えるにはこちらの記事をどうぞ!

子どもの考える力をつける 3つの秘密道具 お悩み解決! ! にゃんと探偵団
まずはこの本をぜひ子供と一緒に読んでください。
イラストもかわいいし子供用に、と思って読んでいったんですが、大人である私がすっかり考えさせられてしまいました。
実はこちらの本は、ビジネス書でも有名な「ザ・ゴール」の著者、ゴールドラット博士の考えたTCO(Theory Of Constraints:制約条件の理論)を子ども向けにわかりやすく書いた本になります。
なので、本当に奥が深い…
特に私がグッと来たのは「よい子の呪い」
上の子は、この呪いにかかっていたかもしれない。
私自身も、この呪いにかかっていたんじゃないか。と、
そう思ったら、本当にもっと早くにこの本に出合いたかった。と強く強く思いました。
「はこ」「やじるし」「バナナ」を使ってみんなの悩みを解決する。
え?どうやって?とっても気になりますよね。
お父さんお母さんも、お子さんと一緒に考えてみてください!
考える力をつける3つの道具
こちらの本は、先ほど紹介した「にゃんと探偵団」と同じゴールドラット博士の考えたTOCを、子ども向けに書いた本ですが、もう少し大きい子用になります。
というのも、にゃんと探偵団で出てきた「はこ」「やじるし」「バナナ」の3つの道具に正しい名前がついています。
正解のない問題に、どうやって取り組むのか。
学校では教えてくれない問題を、どうやって解決すればいいのか。
そして、実は失敗から学び続けることは楽しいことだ。
とこの本は教えてくれました。
誰もが知っている、「ウサギとカメ」や「アリとキリギリス」
ウサギとキリギリスが、なんで失敗しちゃったのかを考えます。
こちらも本当に面白い!ぜひ親子で読んでみてください。
5分で論理的思考力ドリル
さて、こちらの本は論理パズルです。
問題を解いていくタイプの本なのですが、問題や課題を解決する「思考回路」を5つに分けています。
その5つの回路を使って、章ごとに問題を解いていくことによって、自分はどこの思考回路が得意で、どこがちょっと苦手なのかがわかります。
対象年齢10歳から120歳までというところも、興味深いですよね。
「ちょっとやさしめ」もあるので、最初はこちらから慣らしていってもいいかもしれませんね。
子どものための論理トレーニング・プリント
私は某派遣会社で、ビジネスコミュニケーションの研修講師をしていました。
その時、教えていた内容の一つに、社会人として誰かに何かを伝えるときはまず、
「結論を先に言う」
というものがありました。
働いている人にとっては、もしかしたら当たり前だと思うかもしれませんが、案外できていない方が多いんです。
相手に何かを伝える場合、自分が喋りたいことだけを一方的にしゃべっても、相手には伝わりません。
最初に何を伝えたら、相手はわかりやすいのか。
順番を考えて話すことで、短い文章でも伝わるんじゃないか?
という考えは、まさしく論理的思考です。
特に、子供は喋りたいことがあふれてしまうと、主語がなくなり、何を言っているのかわからないことが多いですよね。
この本は、問答ゲームを通じて、論理的な考え方、話し方を学ぶことができます。
論理的思考力というのは、プログラミングや理系脳で養われると思われがちですが、実は国語の力もかなり重要で、学ぶことですべての学習においてプラスの効果が期待できるんです。
論理的に考えて→正しく相手に伝えることができる。
これがセットにならなければ、偏った脳になってしまいます。
小さいうちから、正しい表現力、文章力、作文能力を身につけることは、一生の宝物になることは間違いなし。
対象年齢は小学生から。中高生が使っても差し支えない構成になっています。
もちろん、大人が使っても勉強になりますよ。
天才脳ドリル 仮説思考 : 考える力を伸ばすパズル道場の秘伝公開!
天才脳って言われると、敷居が高すぎて「ほんとかな」と思ってしまいますが、
たくさんあるシリーズものをすべてこなせば、天才になれるかもしれない。と思わせるくらいのバリエーションと内容量の多さです。
パズルを使って、論理的思考力を高める方法は昔から王道ですが、
こちらのシリーズは、仮説思考・空間把握・数量感覚・語彙表現…など
4つのパターンでそれぞれ、入門・初級・中級・上級とレベルが分かれているので、
一貫して長く使うことができる良書です。
論理的思考力は、理系脳だけ、というわけではなく、語彙表現も伸ばしてあげる必要がありますよね。
なので、こちらのシリーズはぜひセットで使ってみてください。
入門は小学校1年生くらいから始められますよ。
Z会 小学生のための思考力ひろがるワーク
こちらもパズルのような、思考力を高めるためのドリルになります。
Z会が考える、10歳までに身につけたい考える力を鍛えるための、6つの思考力が
・試行錯誤力(いろいろ試す力)
・論理的判断力(順序だててきちんと考える力)
・情報整理力(整理する力)
・注意力(よく見る力)
・推理力(見抜く力)
教科学習とは別にこれらの思考力を身につけることで、
知識そのものではなく、「知識を使う力」を育てます。
こちらもぜひ、シリーズでどうぞ。
ロジカルキッズワーク
学習塾ロジムをご存知ですか?
東京都内に2校だけの、小規模な塾ではありますが、普通の教科とプラスして
- ロジカルシンキング(「何となく」を言わない)
- プレゼンテーション(考えを人に伝える)
- サイエンス(分析・思考する習慣を)
といった、問題解決力を身につけるロジカルシンキングの授業があります。
そして、難関中学校に毎年何人も合格者を出している、というすごい塾なんです。
その塾が作った本なので、私も読むのを楽しみにしていました。
- 読み取る
- アイディアを出す
- 比べる
- 伝える
といった4つのスキルトレーニングを通して、論理的思考力を身につけることができるワークです。
難関中学への合格者を毎年輩出している学習塾ロジムの授業メソッドが、家庭で学習できますよ。
入門編は年長さんくらいから小学校2年生まで。
基礎編は、小学校1年生から3年生くらいまで。
一度、学習塾ロジムのメソッドを体験してみてください。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
最後にご紹介するのが、47万部以上売れている、世界一やさしい問題解決の授業です。
世界最高峰のコンサルティング会社、マッキンゼーで学んだ問題解決の考え方を、中高生にもわかるように解説してくれている本です。
何か問題が起きたとき、自分で考え行動し乗り越えることができる力。
将来の夢ややりたい目標が見つかった時、自分で計画してやり抜く力。
そんな力って持って生まれたものではなく「くせ」なんです。
なぜ自分で考えて行動しなければならないのか、ということが、
例えば、売れないバンドが売れるようになるには?
といったことから考えていくことができる内容となっています。
この本を読んだ後、ぜひ「問題解決の木→ロジックツリー」をお子さんと一緒に書いてみてください。
小さいうちから、自分で考える力をつけてあげることが、最終的には豊かな人生を送れるんだな。と考えさせられた1冊です。
中高生にわかる内容と書かれていますが、小学生でも理解できる内容です。
ただ、小学生であれば、一緒に考えながら読んであげるといいかもしれません。
子どもの論理的思考力を高めるおすすめの本・パズル・教材8冊まとめ
今回は、2020年の教育改革の目玉の一つとなっている「論理的思考力」向上のためのおすすめ本やドリルを8冊ご紹介しました。
私は、某派遣会社や大学で研修をしているので、たくさんの方と会ってきましたが、

大人になると、しっかり自分で考えて行動できる人とできない人の差が顕著に表れてしまうのです。
きっと皆さんも経験があるはず。

この人の話は聞きやすい。わかりやすい。

この人は何を言っているのか全然わかんない…
この差って、やっぱり論理的思考能力が高いか低いか、という差なんです。
ただ、この論理的思考能力は鍛えれば鍛えるほど、どんどん身につけることができるので、今のうちからお子さんと一緒に考えてみてください!

こんな時代だからこそ「本物の思考力」を身につけましょう
しっかり考える大人になれなかったらどうなるのか?なんで不確かな情報に踊らされてしまうのか?ということを考えてみました。よかったらのぞいてみてくださいね。

こちらの記事は、しっかり勉強して、自分で考える力をつけて、バカな大人にならないようにしようね。というちょっと過激な発言をした問題作(笑)
これからの未来を担う子供たちに、夢と希望と期待を込めて書きました。

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