皆さん、漢字検定って知ってますよね?
公益財団法人 日本漢字能力検定協会が主催する検定です。
毎年年末に、京都の清水寺で「今年の漢字」を発表したりすることでも有名ですよね。

実は、高校入試で内申点プラス評価がもらえたり、受験に有利な検定なんですよ!
とはいっても、まだ小学生のお子さんを持つお母さんにはちょっとピンと来ないかもしれません。
ただ、小学校の国語のテスト、中学受験の国語…
帰国後の国語のテストにはもれなく「漢字の読み書き」が出題されます。
この先、テストと名の付くものを受ける場合、かならず漢字の読み書きがついて回ります。
そして漢字を勉強することで、国語だけではなく全体的な学力の向上も期待できるのです。
この記事を読めば、普通に漢字の練習をするのではなく、
漢字検定を受けるメリットがわかると思いますよ!
漢字検定とは
公益財団法人 日本漢字能力検定協会(※クリックすると公式サイトにジャンプします)が主催する検定の一つです。
それ以外にも、BJTビジネス日本語能力テスト、文章読解・作成能力検定 などの検定があるので、日本語能力の育成に全力で力を入れている組織なのです。
10級の小学校1年生終了程度(80文字)から
1級の大学・一般程度(6000字)まで、12段階の試験がありますが、
小学生は10級から5級までのレベルに相当します。
10級 | 小学校1年生終了程度(80字) |
9級 | 小学校2年生終了程度(240字) |
8級 | 小学校3年生終了程度(440字) |
7級 | 小学校4年生終了程度(640字) |
6級 | 小学校5年生終了程度(825字) |
5級 | 小学校6年生終了程度(1006字) |
4級 | 中学校在学程度(1322字) |
3級 | 中学校卒業程度(1607字) |
準2級 | 高校在学程度(1940字) |
2級 | 高校卒業・大学・一般程度(2136字) |
準1級 | 大学・一般程度(約3000字) |
1級 | 大学・一般程度(約6000字) |
高校受験の内申点に書けるのは3級から
残念ながら、中学受験での漢検優遇校というのはほとんどありませんでした。
しかし、中学受験をお考えのお母さん。
中学受験の国語の問題をやったこと、見たことはありますか?
漢字の読み書きが必ず出題されています。
帰国子女が学校で困ったことのトップ3に入るであろう、漢字の書き取り。
これは、1日2日でマスターできるものではありません。
厳しいことを言ってしまうと、小さいうちからしっかり毎日漢字の練習を積み重ねなければ、帰国後に困るのはお子さんですよ。
意識して「漢字を練習する時間」というのを作ってあげてください。
小学生にはまだ少し先のお話になりますが、
高校受験になると漢検を持っているともらえる優遇制度があります!
2018年度の調査になりますが、調査対象の高等学校・高等専門学校のうち、3/2以上の学校(3975校)が漢検を評価・活用しています。
さらにそのうち、2,663校が入試において漢検を取得している生徒を評価している。つまり、優遇制度があるという回答でした。(引用:日本漢字検定協会公式サイト)
つまり、高校入試で直接得点がプラスされたり、内申の評価がアップしたりするということになるんです。
では、具体的に何級を持っていればどれだけ優遇されるかということですが、
学校によっても評価はバラバラで、特に級の指定はないけれど内申点が加算されるとか、2級以上で国語の点数に何点加算といった学校もあります。
基本的に内申書に書ける資格は3級からと言われていますが、
比較的偏差値の高い学校になると、準2級、もしくは2級保持が条件になっているところが多く見られます。
現在毎年1万2000人の帰国子女が誕生していると言われています。
帰国年齢もバラバラだとは思いますが、受験者は今年の帰国者だけではありませんよ。
「うちの子は英語が得意だから」
で、受験がうまくいく時代ではありません。
少しでも良い学校に入学したいと考えるのであれば、ほかの子よりも1点でも有利な条件をそろえてあげたいですよね。
海外駐在の小学生や帰国子女に漢検を進める3つの理由
将来的に、内申書に書けるレベルの漢字検定を受けるためには、小学生のころから漢字検定に慣れておく必要があります。
そこで、小学生に漢字検定を進める3つの理由を挙げてみましょう。
漢字学習をきっかけに、学びの習慣が身につく
公式サイトにも書かれていますが、入学前のお子さんや小学校低学年のお子さんは、
漢字の形が面白いので、案外難しい漢字でも形で覚えてしまいます。
そのように、毎日少しづつ漢字をたのしく練習することで、学びの習慣が出来上がります。
合格することで自信がつく
ただ単に漢字の練習をしているだけだと、やはり刺激が少ないのが現実です。
そこで、漢字検定を受ける「予定」を組み、それに向かって「努力」するという、計画性を学ぶこともできます。
さらに、その努力が「合格」に結びつく、という成功体験をさせることで、もっと上を目指そうという自信につながります。
漢検の勉強をすることで、基礎学力が身につく
何度も取り上げている通り、国語のテストには必ず漢字の読み書きが出題されています。
そして、実は算数の文章題などにも、漢字は使われていますよね。
実は英語圏からの帰国子女は、算数の文章問題が苦手な生徒が多いのです。
やはり、日本語や漢字の意味が分からなくて、計算は得意なのに文章題が出来ない。
でも、漢字がわかると、文章の中で使われている意味が分かるので、語彙力が養われて読解力が身につきます。
漢字というのは、国語だけの問題ではないのですね。
漢検を受験してみたい!どんな勉強を始めればいいの?
やはり、どんな資格試験でも言えるのですが、専用の問題集を使うのが一番いいと思います。
なぜなら、その資格の研究が十分されているからです。
そこでお勧めなのが、
まずは、日本漢字能力検定協会が出版している
このシリーズ、10級から5級まで用意されているので、漢字の先取りをしてしまいたい小学校低学年の様でも安心して、上の級へチャレンジすることが出来ます。
こちらは公式「いちまるすぺしゃるさいと」がありますよ。
もう一つおすすめしたいのが
その名の通り「本番そっくりテスト」をおうちで勉強できるドリルです。
どんなにたくさん漢字の練習をしても、未就学児や低学年などは、形式が変わっただけで緊張してできなかった、なんてことはよくある話です。
漢字検定のテキストとしては、どちらもとても優秀なので、お子さんの性格に合わせてチョイスしてあげるといいと思いますよ。
こちらのテストは10級から7級まで。
まとめ
さて、漢字検定のメリットいっぱいありましたね!
- 漢字検定とは
- 高校受験の内申点に書けるのは3級から
- 海外駐在の小学生や帰国子女に漢検を進める3つの理由
- 漢検を受験してみたい!どんな勉強を始めればいいの?
今や海外でも、日本人小学校や補習校、日本人向け学習塾などで漢字検定をやっているところが増えています。

受験は年3回。やる気のあるお子さんだったら一気に飛び級できちゃうかもしれませんね。
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